総合病院受診
妊娠出産したい!との思いから、薬をどうしたらいいのか。
隣県の総合病院で尿崩症に詳しいS先生という方に診てもらいました。
大学病院でMRI検査をもう一度受け(今回も異常なしでした)、それと血液検査や尿検査の結果が入ったデータを、紹介状と一緒に持参しました。
まさかの、
「まず、薬いるのかなあ。」の一言から始まりました。
- MRI画像診断、ホルモン値、検査結果の3つから病名を出さなきゃいけないのはもちろんだけど、画像診断はかなり正確。診てきたなかで下垂体が白く光り(つまりバソプレシンがしっかり出ており)中枢性尿崩症だった患者は一人もいない。
- 中枢性尿崩症の患者は、Na値がそもそも(治療前の時点で)145ぐらいある方が多く、Naを投与する(以前受けた5%高張食塩水負荷試験のことですね)と140後半になる。146、147あたりから口渇が出る。(私の場合5%高張食塩水負荷試験で144だったので)144で尿崩症は考えにくい。
- 尿崩症の患者さんは夜中もトイレに何度か起きて、水分ばかり摂って食事を摂れず体重が減る傾向にある。また、唾液の分泌が減るので虫歯が増える(口開けてみて、と歯をチェックされ、キレイじゃーん!と褒められました)
以上のことから、
「かなり軽度の中枢性尿崩症なのか、心因性の尿崩症なのか、もう一度確かめる必要がある。それによっては薬いらないんじゃない?」とのことでした。
なのでまず、薬を減らしてみることに。身体が薬を飲むことに慣れてしまっているから急にやめてしまうのはあんまりよくないみたいに言っていた気がします。
これまで2日で3錠(16時間おきに)飲んでいたミニリンメルトを、1日1/2錠を就寝前に飲んで過ごしてみることになりました。
そして、最近はあまり行われていないそうなのですが、水制限試験という検査を受けることに決まりました。
6時間ほど水を一切飲まず、尿量や比重・浸透圧を観察していくそうです(「でもお腹空いちゃうから乾パンだけは食べていいよ~。口の中ぱっさぱさやけどな!」だそうです……)。
その場で紹介状を書いてくれて、それを持参しいつもの病院で検査してもらうようにとのことでした。
それと妊娠と尿崩症について。
「妊娠中に胎盤からバソプレシンを攻撃してしまうホルモンが出て尿崩症になることがある。妊娠中症状が重くなり薬を増やした患者さんも4、5人診たことあるから」とのことで、
もし軽度の中枢性尿崩症だと確定しても、薬を飲みながら妊娠出産できそうです。一安心!
おもしろい感じの先生で、
「びっくりしたでしょ?」と笑っておられました。すごく心強い……!
看護師さんに「医療従事者の方ですか? すごく飲み込みが早いので」とお褒めいただき、ブログを書いているのは自分の中で情報を整理し理解するためでもあったので、ブログ書いててよかった~と思いました。
先生は「そりゃアンタ普段は7080のジーサンバーサン相手にしてるから!若いんだから頭の回転が違うでしょ」と笑ってました(笑)
ということで後日、書いていただいた紹介状をいつも診てもらっている先生に持っていきました。
そして水制限試験を行うために、また検査入院が決定しました。
「ご足労おかけしましたけど、行っていただけてよかったです。私も勉強になりました」と言っていただけました。